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アルツハイマー型認知症に効く最新治療薬「メマンチン」の、これまで知られていなかった働きを解明 東北大大学院薬学研究科の福永浩司教授(神経薬理学)らの研究グループ

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東北大大学院薬学研究科の福永浩司教授(神経薬理学)らの研究グループは、アルツハイマー型認知症に効く最新治療薬「メマンチン」の、これまで知られていなかった働きを解明したと発表した。

「アルツハイマー病は脳で起きる糖尿病ではないか」とする仮説を実証する成果だという。

 研究グループは、マウスの脳に電気刺激を与える実験で、細胞からカリウムの排出を抑制する働きがメマンチンにあることを突き止めた。

 脳神経細胞でカリウムの排出が滞ると、その作用で細胞がカルシウムを取り入れ始める。流入したカルシウムが細胞内の記憶分子を活性化させ、記憶を改善させるという。

 メマンチンはこれまで、脳神経細胞の過剰興奮を抑えることでアルツハイマー病に効果があると考えられてきた。

 また、糖尿病のマウスにメマンチンを投与した結果、高血糖状態が改善した。膵臓(すいぞう)の細胞でもカリウムの排出を抑制、カルシウムが流入してインスリンの分泌が活性化したとみられる。
 
実験を主導した森口茂樹講師(神経薬理学)は「仮説が実証されたことで新しい治療薬の開発が期待できる」と話す。


★メマンチン(英語: Memantine)は、アダマンタン誘導体であり、医療用のNMDA受容体拮抗剤として用いられる。

メマンチン塩酸塩は中等度〜重度アルツハイマー型認知症(AD)の治療薬として、EUおよび米国で承認され使用されている。日本では国内の臨床試験が、第一三共グループのアスビオファーマによって行われ、2011年1月21日に「症状の進行抑制」について製造販売承認され、同年6月8日に商品名メマリーが第一三共から発売された。メマリーは、病態の進行を抑制する成績は得られていない。

メマリー(メマンチン)とは
メマリーとは第一三共株式会社が2011年6月8日に発売した、中等度および高度アルツハイマー型認知症における症状の進行を抑制する薬です。錠剤およびOD錠があり、それぞれ5mg,10mg,20mgの各3種類があります。OD錠とは、特に嚥下状態の悪い方について、少量の水で無理なく服薬できる「口腔内崩壊錠」です。

メマリーの服用量
1日1回5mgから開始し、1週間毎に増量し4週間後に目標とする維持量(最大で1日20mg)とします。用法用量は患者毎に異なりますので、必ず医師の指示に従って下さい。錠剤およびOD錠いずれも同じ増量法となります。

ただし、高度の腎障害のある方は上限が1日10mgになるので注意が必要です。その他、現在治療中の病気、過去の病気も含め必ず主治医に相談してください。

メマリーの効果
認知症に対してどのように効くのか
「グルタミン酸仮説」という考え方があります。グルタミン酸は脳内において記憶や学習に関わる神経伝達物質という役割がありますが、認知症患者の脳内では異常なタンパク質によってグルタミン酸が過剰な状態となってきます。グルタミン酸の量が正常であれば記憶できる事が、過剰な状態となる事で記憶のシグナルが妨害され記憶する事が困難となってしまうという考え方です。

メマリーには、過剰なグルタミン酸の放出を抑え、結果的に脳神経細胞死を防ぐ働きがあります。ここで大事なのは「過剰な」という部分で、正常なグルタミン酸の放出や記憶のシグナルまで抑える事がない為、統合失調症や幻覚などの副作用はありません。

メマリーとアリセプトは併用できる
アリセプトを初めとするドネペジルの効能は「アセチルコリンエステラーゼの阻害」であり、メマリー(メマンチン)の「グルタミン酸の過剰放出の抑制」とは異なるため、同じ認知症の薬でありながら併用が可能という利点があります。よって、アルツハイマー型認知症が中等度まで進行した頃からメマリー(メマンチン)を投与する事で相乗効果が得られると言われています。

特にイライラや興奮などの感情の不安定さ、徘徊などの落ち着きのなさなどの認知症の周辺症状(BPSD)のある方に対し、メマリーを併用することで効果があるというデータがあります。

メマリーの薬価について
※1割負担を想定・小数点第2位を四捨五入しています

5mg…13.8円  10mg…24.6円  20mg…44.0円 ※OD錠も同価格。
【10mgを30日間服用した場合の試算】
24.6円 X 30日 = 738円/月
となります。

メマリーの注意点・禁忌・副作用について
メマリー(メマンチン)は初期のアルツハイマー型認知症の方への効果は薄いと言われています。
アルツハイマー型認知症の初期における服薬治療はアリセプト(ドネペジル)にて行い、中等度以降に進行した場合は医師の指示のもとメマリー(メマンチン)を併用していく流れになると思われます。
体調面では、飲み始めに目眩の症状が多く見られます。認知症になると危険認識力が低下し、普段歩き慣れた場所であっても目眩が起きることで不意の転倒など思わぬ事故が起こり、それが原因で骨折し廃用症候群による体の動きの低下を招くという事もあり特に注意が必要です。
メマリーの他の副作用
・頭痛…認知症があると頭痛の認識がない事もあります。声かけ等で様子観察を行ってください。
・催眠…不眠が無くても日中傾眠が見られる事があります。
・食欲不振(体重減少)…介護者の方は服薬直後の食事量の確認を行ってください。
・便秘…認知症があると排便があったか否かを本人が分からなくなる事があります。もし本人に確認してもあいまいな場合は、トイレの後の確認を出来たら行ってください(臭いや形跡の確認)
・血圧の上昇…出来れば自宅で定期的に血圧測定を行ってください。高齢者の高血圧は、それだけでリスクの高いものです。
※その他、稀に見られる重篤な症状としては、痙攣・失神や、精神症状があります。服薬を開始してから暫くの間は様子観察を行い、変化が見られる場合には主治医に報告して下さい。