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都内の感染性胃腸炎の患者が増加の一途

健康・疾病 社会・生活

■都内の感染性胃腸炎の患者が増加の一途

東京都感染症情報センターは11月17日、11月7日~13日の期間中の東京都感染症週報を公開した。同週報により、例年に比べ多くなっている都内の感染性胃腸炎の患者が増加の一途をたどっていることが明らかになった。

病原体が原因となり、さまざまな消化器症状を引き起こす感染性腸炎。サルモネラやカンピロバクターなどの細菌由来のもののほか、ノロウイルスのようにウイルス由来のものもある。特にノロウイルスが原因の感染性腸炎は、冬季に流行する傾向がある。感染性胃腸炎の主な症状としては下痢やおう吐、腹痛、発熱などがある。一般的に健常者は軽症で回復するが、子どもや高齢者は重症化するケースもあるという。

11月7日~13日(第45週)の期間中、都内264の定点医療機関から報告された感染性腸炎の患者数は3,575人。1医療機関あたりの患者数は13.70人となっている。23区では特に江東区や江戸川区、中央区で医療機関あたりの患者数が多くなっている。

感染者の伸びは、1,681人の患者が報告された第43週(医療機関あたり6.47人)から著しくなっている。第44週は2,486人(同9.45人)、そして第45週に3,575人(同13.70人)が確認されており、それぞれ前週からの総患者の伸び率は約148%、約144%となっている。この急激な増加具合に、東京都感染症情報センターは「感染性胃腸炎の定点当たり報告数がさらに増加を認め、過去5年平均と比較して高い値で推移している」としている。

なお、2015年の第45週の患者数は1,394人(同5.40人)で、今年の感染者は昨年同時期に比べ、2.56倍。2014年の同週も1,194人であったことから、2016年は例年よりも患者が多いことがわかる。

ノロウイルスの感染経路の大半は経口感染。ウイルスが付着している場所をさわり、その手で食事をすることにより感染するケースがよくみられる。そのため、厚生労働省は石けんを用いた食事前やトイレ後の手洗いなどを予防策として推奨している。


■仙台市の幼稚園や小学校で感染性胃腸炎とみられる発症者が急増

仙台市は16日、泉区の幼稚園で園児ら100人以上が感染性胃腸炎とみられる症状を発症したと発表した。

宮城県も、石巻市内の幼稚園で園児ら73人、同市内の小学校で児童ら137人が嘔(おうと)吐や下痢など感染性胃腸炎が疑われる症状を訴えたと発表。発症者は計300人を超えた。いずれも発症者の一部からノロウイルスを検出、集団感染の可能性があるとみている。

 泉区の幼稚園では14日からの3日間で少なくとも101人が嘔吐や腹痛などを訴え、園児1人からノロウイルスが検出された。市によると、集団感染が疑われる感染性胃腸炎の発生件数は9~11月、前年同期比2倍の18件に上っている。

 いずれも重症者はいないが、県や仙台市は流行が続く恐れがあるとして、注意を呼びかけている。

 

 ■岡山県と岡山市は11月14日、大元小(岡山市)常盤幼稚園(総社市)で感染性胃腸炎が集団発生したと発表した。県によると、集団発生は今季初めて。

 大元小は6年生のうち4クラスの36人が、常盤幼稚園は4歳児のうち11人が嘔吐(おうと)などを訴えて欠席した。重症者はいないという。大元小は15、16日、常盤幼稚園は15日に学級閉鎖する。

 感染性胃腸炎は細菌またはウイルスなどの病原体に感染して発症する。県はノロウイルスによる食中毒が多発する恐れがあるとして2日、食中毒注意報を発令。調理や食事前の手洗いの励行、食品の十分な加熱などを呼び掛けている。