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緑茶に含まれる成分にダウン症候群の患者の認知能力を向上させる効果あり

発明・発見 社会・生活 話題・ニュース

緑茶に含まれる成分にダウン症候群の患者の認知能力を向上させる効果が確認されたとする研究結果が7日、発表された。

 英医学専門誌「ランセット・ニューロロジー(Lancet Neurology)」に掲載された論文によると、1年間の臨床試験で患者の記憶力テストや行動テストの評価が改善し、肯定的な影響は試験終了から6か月間続いたという。

 脳検査では、緑茶に含まれている化合物「没食子酸塩エピガロカテキン」によって、脳の神経細胞の接続方法に改変が起きたことが明らかになった。

 論文の上級執筆者でスペイン・バルセロナ(Barcelona)の研究所「ゲノム調節センター(Centre for Genomic Regulation)」に所属するマラ・ディアセン(Mara Dierssen)研究員は声明で、今回の研究結果は「治癒」とみなすべきではないが、患者個人の「生活の質」の向上につながるツールになり得ると述べている。

 ダウン症候群は、通常2本1対の21番染色体が3本ある突然変異によって起きる先天性疾患で、最も一般的な遺伝子疾患。世界保健機関(WHO)によると、1000人中およそ1人に発症する。

 臨床試験では若年成人のダウン症患者84人を2つのグループに分け、一方には没食子酸塩エピガロカテキンを45%含有するカフェインレス緑茶サプリメントを服用した上で、毎週オンライン上の認知訓練を受けてもらった。もう一方のグループにも同じ訓練を受けてもらったが、服用したのはプラセボ(偽薬)だった。

 試験開始から3か月後、半年後、1年後にそれぞれ認知テストを受けてもらったところ、大半の項目では変化がないか、あってもごくわずかだったが、記憶パターンや言語想起、適応行動など幾つかの項目で、緑茶サプリを服用したグループの評価の方が著しく高かった。また、緑茶グループの評価は時間の経過とともに向上していた。

 仏パリ(Paris)の「脳・脊髄研究所(Brain and Spine Institute)」のダウン症専門家は、今回の研究成果について「大きな前進」としながらも、安全性と有効性を確認する必要性を指摘している