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ジカ熱の患者がコロンビアで妊婦8890人を含む4万7771人、 危険な神経疾患や小頭症とに関連ありか 英米で発表

医学 健康・疾病 社会・生活 話題・ニュース

コロンビアの国立衛生研究所は5日、同国のジカ熱の患者が妊婦8890人を含む4万7771人になったと発表した。

 先週だけで5065人の患者が新たに登録され、そのうち1237人は妊婦だった。妊婦がジカウイルスに感染した場合、胎児の重大な先天性異常「小頭症」発症との関連性が指摘されている。

 ジカ熱の症状は一般的に軽い場合が多く、多少の発熱や頭痛、関節痛などが挙げられる。しかし中南米では、爆発的に拡大中のジカウイルスが他の重い病気を引き起こす恐れもあると警告が発されている。

 小頭症の他にも、ジカウイルスは神経疾患のギラン・バレー症候群の原因となる疑いが持たれている。コロンビア国内ではこれまで282の自治体で感染者が発生しており、うち67%が女性だという。感染者が最も多い年齢は25~29歳で、総患者数の約14%を占めている。

 コロンビアでは昨年ジカウイルス感染が確認されて以来、ラテンアメリカの国としてはこれまでに約150万人の患者が報告されたブラジルに次いで2番目に多い患者が報告されている。衛生当局は、今年はコロンビアで60万人以上の感染者が発生すると予測している。

■中南米を中心に感染が広がっているジカウイルスについて、危険な神経疾患を引き起こす原因となることを確認したとの研究論文が2月29日、発表された。ジカウイルスをめぐっては、小頭症との関連も疑われている。

 英医学誌ランセット(The Lancet)に掲載された論文によると、研究チームは、フランス領ポリネシアで2013~14年にかけてみられたギラン・バレー症候群(GBS)の流行でのジカウイルスとの関連を調べた。その結果、患者の血液検査を通じて、蚊が媒介する同ウイルスがGBSの原因だったことが判明したという。

 GBSは、体内の免疫系が筋力を制御する神経系の一部を攻撃する稀な疾患で、脚や腕の筋力低下を引き起こす。細菌やデングウイルス、チクングンヤウイルスへの感染が原因でかかることもある。

 研究では、フランス領ポリネシアで約20万人がジカウイルスに感染後、42人がGBSに罹患していたことが、20人以上の研究者によって確認されている。

 ただ今回の研究結果については、決定的なものではなく、他のジカ熱発生地域にそのまま適用できるとは限らないという見方も出ている。


■中南米を中心に感染が拡大しているジカウイルスについて、新生児の先天異常である小頭症との生物学的な関連性の証拠を初めて発見したと、米ジョンズホプキンス大学細胞工学研究所(Johns Hopkins' Institute for Cell Engineering)などの研究チームが4日、発表した。実験で、ジカウイルスが脳の発達に関連する主要細胞を攻撃し、破壊または無能化することが確認されたという。

 研究を共同で主導した同研究所のグオ・リー・ミン(Guo-li Ming)教授(神経学)によれば、蚊が媒介するジカウイルスと小頭症の関連性を示すものはこれまで状況証拠しかなかったが、今回、実験で初めて証拠が見つかった。感染拡大地域では、脳と頭部が異常に小さい新生児の大脳皮質に異常が確認されたほか、胎児の組織からジカウイルスが発見されているという。

 実験では、3種類のヒト細胞をジカウイルスと一緒に試験管に入れた。このうち1種は、脳神経細胞となる前段階のヒト神経前駆細胞で、胎児の大脳皮質の発達に重要な役割を果たす。実験では、この神経前駆細胞に、小頭症が引き起こす脳の先天異常と同様の損傷がみられたという。

 ジカウイルスの攻撃を受けたヒト神経前駆細胞は、実験開始から3日以内に9割がウイルスに感染し、3分の1近くが死滅した。また、感染した神経前駆細胞はハイジャックされた状態となり、新たに大量のウイルス細胞をコピー作成した。さらに、通常ウイルスと闘う役割を果たす遺伝子が機能しないという異常現象も確認された。

 一方、実験では幹細胞と神経細胞も使われたが、ウイルスの影響はヒト神経前駆細胞と比較するとほとんどなかったという。

 この研究結果は、米科学誌セル・ステムセル(Cell Stem Cell)に発表された。