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マラリア治療薬にエボラ出血熱患者の死亡率を低下させる効果あり?

医学 発明・発見 社会・生活 話題・ニュース

長崎大熱帯医学研究所の鈴木基助教(感染症疫学)らが参加する国際NGO「国境なき医師団」の研究グループは7日、マラリア治療薬にエボラ出血熱患者の死亡率を低下させる効果がみられたとの研究結果を発表した。

 米医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」(電子版)に掲載された。

 医師団によると、エボラ出血熱の患者はマラリアにも感染している場合が多いことから、マラリアの治療薬を投与している。2014年8月、リベリアの治療センターで従来使っていた薬が偶然足りなくなったため、約2週間、別のマラリア治療薬を使った。

 その後の分析で、別の薬を使った患者の死亡率は50・7%で、従来薬を使った患者の64・4%に比べ、患者背景を調整した死亡リスクが31%低いことがわかった。


 エボラ出血熱とマラリアは症状が似ており、エボラ治療センターでは、エボラ出血熱の感染が疑われる患者にマラリアの治療薬を投与する。

抗マラリア薬「アーテスネート・アモジアキン」を使った71人は死亡率が約51%に下がったが、別の薬を試みた194人は死亡率約64%で、ほとんど効き目がなかった。アーテスネート・アモジアキンは細胞実験でエボラウイルスの働きを抑えたとする報告があったという。

 厚生労働省によると、14年3月に西アフリカで広がったエボラ出血熱では、15年末までの総患者数が3万人に迫り、1万人以上が死亡した。