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米ニューヨークでレジオネラ症の感染が拡大 4日までに7人が死亡

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米ニューヨーク(New York)でレジオネラ症の感染が拡大しており、4日までに7人が死亡した。確認されている感染者は86人に上り、過去最悪規模の感染拡大となっている。同市は、将来的な大流行を防ぐための新たな法令の策定を開始した。

 感染は先月10日、ニューヨーク州で最貧とされるブロンクス(Bronx)地区で集団感染がありそこから広がった。現在も64人が入院して治療を受けている。

 レジオネラ症は細菌感染症で、ニューヨークで拡大している病型は肺炎。同市内でも5つの建物の冷却塔からレジオネラ菌が検出された。しかし当局は、飲料水や噴水、シャワーヘッド、プールなどは安全で同菌の繁殖はないとしている。

 当局によると、死亡した7人はいずれも高齢者で、感染以前から疾患があったという。レジオネラ症はヒトからヒトへは感染せず、抗生物質で治療が可能だ。

 ニューヨークのビル・デブラシオ(Bill de Blasio)市長によると、感染拡大のピークは先月30日で、ここ数日の新規感染者数は減少。将来的な大流行を防ぐため、対策に乗り出しているという。


★レジオネラ症
レジオネラ症(legionellosis)は、レジオネラ・ニューモフィラ(Legionella pneumophila)を代表とするレジオネラ属菌による細菌感染症で、その病型は劇症型の肺炎と一過性のポンティアック熱がある。レジオネラ肺炎は1976年、米国フィラデルフィアにおける在郷軍人集会(Legion)で集団肺炎として発見されたところから、legionnaires' diseaseと命名された。

ポンティアック熱は、1968年に起こった米国ミシガン州Pontiacにおける集団感染事例にちなんで命名された。レジオネラ属菌は、もともと土壌や水環境に普通に存在する菌である。しかしながら、快適な生活や水資源の節約のため、エアロゾルを発生させる人工環境(噴水等の水景施設、ビル屋上に立つ冷却塔、ジャグジー、加湿器等)や循環水を利用した風呂が屋内外に多くなっていることなどが感染する機会を増やしているものと考えられる。

感染症法の施行以後、検査技術の進歩とあいまって、2013年には1,111例(暫定値)が報告された。病原体に曝露された誰しもが発症するわけではなく、細胞内寄生細菌であるため、細胞性免疫能の低下した場合に肺炎を発症しやすい。

病原性
レジオネラは環境中に普通に存在する菌であり、通常では感染症を引き起こすことは少ない。しかしながら感染しやすい環境に示すような環境下では、特に高齢者等抵抗力の少ない人々にとって、主にレジオネラ属の一種、L. pneumophila が、ヒトのレジオネラ感染症(レジオネラ肺炎およびポンティアック熱)の原因になる。

レジオネラ肺炎2 - 10日の潜伏期間を経て高熱、咳、頭痛、筋肉痛、悪感等の症状が起こる。進行すると呼吸困難を発し胸の痛み、下痢、意識障害等を併発する。死亡率は15% - 30%と高い。ポンティアック熱多量のレジオネラを吸い込んだとき生じる。潜伏期間は1 - 2日で、全身の倦怠感、頭痛、咳などの症状を経て、多くは数日で回復する。

レジオネラ感染症は、1976年に初めて報告された新興感染症であり、日本では感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律によって四類感染症に指定されている。これは日本でのレジオネラ発生の増加を踏まえて2003年の改正の際に行われたものであり、従前の感染症法では規定されていなかった、汚染施設の消毒などに対する行政措置が可能になるような改正が盛り込まれた。

感染しやすい環境
前述のようにレジオネラの病原性は低く、健康人がただ風呂に入っただけでは感染しない。

空調冷却水内で増殖した菌が冷却塔(クーリングタワー)から飛散したり、入浴施設の水循環装置や浴槽表面で増殖した菌がシャワーなどで利用されたり、浴槽の気泡装置で泡沫に含まれたりしてエアロゾルとなり、それが気道を介して吸入され、肺に存在するマクロファージ(肺胞マクロファージ)に感染することによって発病する。

感染源
特に日本では入浴設備からの感染事例が多い。
1996年レジオネラの存在が確認され易いとして、通産省から製造元・発売元に家庭用24時間風呂浴水の衛生対策の要請がなされた。

これを受け、1997年レジオネラ対策24時間風呂が各社から発売されている。これ以降も各地の温泉や共同入浴施設では、感染して死者が出ており、衛生管理の難しさを物語っている。

前述のように、レジオネラは入浴施設で多用される濾過循環装置の濾材では、処理できない。そのため循環式浴槽を持つ共同入浴施設では、
1.塩素消毒を行い、また定期的に湯をおとし清掃すること(レジオネラ繁殖を抑制する)
2.泡風呂にしないこと、湯面より高い位置にある注ぎ口ではなく浴槽内から循環させること(エアロゾル形成を抑制する)

の二点が指導されている。

細胞性免疫機能が低下したヒトでは肺炎を起こす危険性が通常より高いので、特に留意する必要がある。高齢者や新生児のみならず、大酒家、重喫煙者、透析患者、悪性疾患・糖尿病・AIDS患者はハイリスク・グループである。

レジオネラは、水道の蛇口やシャワーヘッドにも存在する。特にシャワーヘッドは、エアロゾルが形成されるために、2週間に一度の塩素殺菌が望まれる。また、変わった感染例では、車のエアフィルターからのレジオネラ肺炎の感染例が海外の報告にあった。