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太っている人は痩せている人より認知症のリスクは少ない?

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太っている人、痩せている人、認知症のリスクが高いのはどっち?


英ロンドン衛生熱帯医学大学院のナワブ・クズルバシュ氏らは、40歳以上の約200万人分のデータを分析したところ、中高年のときに痩せていた人(BMI=肥満指数20未満)は、将来的に認知症になる危険性が3割以上高まることが分かったと、4月10日発行の英医学誌「ランセット」の姉妹誌(電子版)に発表した。
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◆肥満度の影響は15年後も変わらず

クズルバシュ氏らは、500万人分以上が登録されている英国の診療データベースから、40歳以上の195万8,191人(年齢55歳、BMI 26.4=いずれも中央値=)を9年間ほど追跡調査し、肥満度と認知症の関係を分析した。

その結果、中高年のときに痩せていた人(BMI 20未満)は、健康的な体重の人と比べて将来に認知症と診断される危険性が34%高かった。こうしたリスクの上昇は、BMIの測定から15年以上たっても維持されたという。

BMIは体重(キロ)÷身長(メートル)の2乗で計算される肥満指数で、日本肥満学会の基準では18.5未満が「低体重」とされており、今回の基準値である20未満は一部が「普通体重」に分類される。「肥満」は25以上。BMI 20は身長170センチならば体重57キロ程度、160センチならば51キロ程度となる。
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◆肥満の人ではリスク低下

一方、中高年のときのBMIが高まるにつれて認知症リスクは下がっていき、BMI 40を超える極度な肥満の人でも、健康的な体重の人と比べて認知症になる危険性が29%低かった。これまでの研究では、中年のときに肥満だと将来的の認知症リスクを高めると報告されていたが、今回の結果は真逆のものとなった。

なお、米疾病対策センター(CDC)が世界の研究結果を評価したところ、BMI 25~30の小太り(日本肥満学会の基準では「肥満1度」)で最も死亡リスクが低かったとしている。

 共同研究者である同大学院のスチュアート・ポーコック教授は「専門家らに、認知症リスクの高い集団について再考を迫るもの」と指摘。「BMIが高いの人で認知症リスクが低い原因を見つけられれば、認知症の新しい治療法を開発できるかもしれない」と付け加えてた。

 一方で、米ニューヨーク州立大学ダウンステート医療センターのデボラ・グスタフソン教授は、同誌の付随論評で「BMIと認知症に関してこれまでに発表された研究結果は一貫しておらず、中年のときにBMIが高いと認知症リスクも高まるとしたものもある。こうした研究では、影響を与えるさまざまなを要素を考慮する必要があり、要素を特定することは複雑で難しい」と述べ、さらなる研究の必要性を訴えた。

 

★認知症

認知症(にんちしょう、英: Dementia、独: Demenz)は、後天的な脳の器質的障害により、いったん正常に発達した知能が不可逆的に低下した状態をいう。

 

これに比し、先天的に脳の器質的障害があり、運動の障害や知能発達面での障害などが現れる状態は知的障害、先天的に認知の障害がある場合は認知障害という。犬や猫などヒト以外でも発症する。

認知症は70歳以上人口において2番目に多数を占める障害疾患である。全世界で440万人が認知症を抱えて生活を送っており、その経済的コストは全世界で毎年0.5兆米ドル以上とされる。

概要
OECD各国の65歳以上人口における認知症者
日本ではかつては痴呆(ちほう)と呼ばれていた概念であるが、2004年に厚生労働省の用語検討会によって「認知症」への言い換えを求める報告がまとめられ、まず行政分野および高齢者介護分野において「痴呆」の語が廃止され「認知症」に置き換えられた。各医学会においても2007年頃までにほぼ言い換えがなされている。

 

「認知症」の狭義の意味としては「知能が後天的に低下した状態」の事を指すが、医学的には「知能」の他に「記憶」「見当識」を含む認知の障害や「人格変化」などを伴った症候群として定義される。

 

従来、非可逆的な疾患にのみ使用されていたが、近年、正常圧水頭症など治療により改善する疾患に対しても認知症の用語を用いることがある。

 

単に老化に伴って物覚えが悪くなるといった誰にでも起きる現象は含まず、病的に能力が低下するもののみをさす。また統合失調症などによる判断力の低下は、認知症には含まれない。また、頭部の外傷により知能が低下した場合などは高次脳機能障害と呼ばれる